EUにおけるVAT登録要件に関する重要な変更

2021年7月1日より、新しいVAT規則が施行され、対EUまたはEU域内の取引を行なうすべてのセラーがその影響を受けることとなります。対EU、EU域内の取引を行っているセラーは下記事項に沿って対応が必要となります。

配送業者に連絡し、EUへの輸入でのeBayのIOSS番号を共有する方法を確認する

• 7月1日以降の注文については、商品価格150ユーロまでのEUへの出荷にかかるVATはeBayが徴収します。その場合、eBayが提供する輸入ワンストップショップ（IOSS）番号を配送業者に電子的に提供する必要があります。これを行なわないと、納品時にバイヤーが再度VATの支払いを求められる可能性があります。eBayのIOSS番号は、7月1日以降の注文について提供されます。eBayがVATを徴収していない出荷（商品価格が150ユーロを超える場合）については、IOSS番号を共有する必要はありません。eBayがVATを徴収した取引は、注文の詳細、API、および注文ダウンロードレポートで特定できます。

• ただちに配送業者に連絡し、この運用に先駆けて何を変更する必要があるかを確認します。
• サードパーティのツールをお使いの場合は、ただちにそのサードパーティに連絡し、eBayのIOSS番号が必要となる取引の特定方法と必要な変更を確認します。
• 代わりに、150ユーロまでのeBayの出荷について、配送業者への電子申告書を作成する際に、eBayのIOSS番号を手動で適用することもできます。
• eBayラベルをお使いなら、eBayのIOSS番号は自動的に配送業者と共有されます。

EUの輸入VATに適切に対応する

• VAT登録済みの場合、eBayアカウントの詳細（こちら）にVAT IDを入力し、EU各国または英国のサイトへの出品について、総額およびその計算に使用したVAT税率を入力して出品情報を更新します。
• EU各国または英国のサイトへの出品には、総額およびその計算に使用したVAT税率を必ず入力してください。eBayにVAT徴収の責任がある場合（商品価格150ユーロまでの輸入品、またはEU域内で取引される商品）、eBayはその税率を使用して正価を決め、該当する税率のVATを出品価格に加算して、バイヤーに正しいVAT込み価格が表示されるようにします。eBayにVAT徴収の責任があり、VATフィールドが空の場合、eBayが出品価格にVATを上乗せします。出品のVAT税率をこちらで更新してください。
• VAT未登録の場合
  出品にVAT税率を追加する必要はありません。eBayにVAT徴収の責任がある商品価格150ユーロまでのEUへの出荷、またはEU域内での取引については、eBayが出品価格にVATを上乗せします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

前もって十分な準備ができるよう、今回の変更についてよく理解しておかれることをお勧めします。税務アドバイザーと今後の対応をご検討ください。

よくある質問

Q:主に今回の変更によってセラー側の負担になる部分はありますか？

A: 2021年7月1日までに、各出品へのVAT 税率のご入力をお願いいたします。参考リンクをご参照いただき、EU向け販売時のVAT徴収方法についてご理解を深めていただけると幸いです

Q:バイヤーがEU在住であった場合、VATの徴収は eBay が行うという認識で宜しいでしょうか?

A:はい、バイヤーがEU在住であった場合、150ユーロまではeBayがバイヤーに決済時に請求いたします。また、150ユーロを越える商品は現地税関もしくは配送業者がバイヤーに請求いたします。

Q: IOSS番号は、 eBay から提示されるのでしょうか ?

A:eBayのIOSS番号は固定の番号で、2021年7月1日以降eBayがVATを徴収した際は、お支払い済みである旨とこの番号が住所欄およびOrder pageに表示される予定です。

Q:今後、弊社の場合VATの登録や3ヶ月に一度の申告など必要になるのでしょうか？

A: VAT登録の必要性や取得方法等につきましては、ご担当の税理士等にご相談ください。